「おもちゃのお金」と「本物のお金」は使い分ける!【実践・お金の教育】


親子で一緒にお金の勉強をする時は、「おもちゃのお金」と「本物のお金」を使い分けることをオススメしています。

 

もちろん、百聞は一見に如かず。

本物のお金を見て触って、よく観察し、特徴をつかむことは、とても大事なことです。

そして、よりリアルに「お金」を大切に扱おう、という気持ちを持つためには、本物のお金に触れる機会をなるべく早い方が良いと思います。

 

がしかし、焦りは禁物!

 

まだ、「お金」のことをよくわかっていないとても小さい子どもには、まずは「おもちゃのお金」で、ごっこ遊びやゲームを通して楽しく「お金」について学ぶのが良いでしょう!

 

 

■「ごっこ遊び」がはじまる2歳~3歳児

2歳ごろになると、親との意思疎通も活発になり、遊び方も変わってきますよね。

3歳ともなると、親相手や友達同士で「ごっこ遊び」が加速します。

 

「どうぞ~」「ありがと~」と物々交換や会話のやりとりから始まり、見よう見まねでお店屋さんごっこも楽しめるようになってきますよね。

そのやりとりが、また可愛らしい~♡

 

ここで登場するのが、「おもちゃのお金」。

 

子どもに、お店屋さんごっこのやりとりを詳しく説明しなくても、お金があれば買い物ができるんだ、ということをなんとなく知っている彼ら。

(大人の行動を良くて見ているな~、と感心してしまいます。下手なことはできません・・・(笑))

 

コインの名前や種類を知らなくても、例えばおはじきを「お金」に見立てたり、「おもちゃのお金」を使って、物とお金を交換するんですよね。

 

子どもは、遊んでいるだけなので、「お金の勉強」をしているつもりはないかもしれませんが、ごっこ遊びに興味を持ちはじめたら「お金の教育」を始めるチャンスです!

 

 

なぜなら、小さい子どもへの「お金の教育」は、

「あそび」を通じて楽しく学ぶ!がとても効果的だから!

(これは、試行錯誤を繰り返し、実感したことです)

 

 

■「あそび」には、「本物のお金」よりも「おもちゃのお金」を!

しかしこの時、

「お金の勉強だからね~」と、親の財布から本物のお金をポンポン出してしまうのは、注意が必要です。

 

良くも悪くも親の行動をマネする時期。

「あそび」の場で「本物」のお金を使ってしまうと、「本物のお金で遊んでもいいんだ!」となる可能性もありますし、財布から気軽にポンポン出す姿は、買い物の場面でマネされるとちょっと怖い!

 

特に、「お金」についてまだよくわからない年齢の子どもが、コインをコロコロ転がし始めたり、お札をぐちゃぐちゃ握り始めたり、なんてしだしたら、親も気が気ではありませんよね。

 

まずは、ごっこ遊びを通して、「お金」とは何か、どんな役割があるのか、名前や種類などを少しずつ伝えていく必要があります。

 

 

 

■わが家の使い分けの基準

ここで、わが家の「おもちゃのお金」と「本物のお金」の使い分けについてご紹介します。

 

(1)「おもちゃのお金」

本格的な導入時期は、家庭でのお金の教育を意識しはじめた3歳6ヵ月からです。

それ以前は、プラスチック製のおもちゃのお金を使って、純粋にごっこ遊びのやりとりを楽しんでいました。

おもちゃのお金
おもちゃのお金

しかし、「10円で~す」「1000円で~す」といった具体的な金額がごっこ遊びで登場するようになってきたことをきっかけに、上の写真のように、より本物に近いデザインの紙製のおもちゃのお金を導入しました。(これは、市販のお金のドリルの巻末についていたものです。)

 

ねらいは、お金の名前や種類を覚えて、本物のお金の学びに繋げるため!

 

【主な使い道】

 

(2)本物のお金

本格的に本物のお金に触れられる機会を作ったのは、スーパーでのお買い物体験や、お小遣いをはじめた3歳9ヵ月の頃からです。

それまでは、お金を大事に扱う心を育むために、気軽に親の財布やお金を触らせないようにしていました。(この頃の様子は、こちらのブログでご紹介しています)

 

基本は、自分で稼いだお金のみ(お小遣い支給時と使う時)

それ以外は、お年玉やお祝金などの臨時収入、おつかいを頼まれた時、海外の通貨を学ぶ時くらいで、子どもが「本物のお金」に触れる機会は大人と比べて少ないのが現状です。

 

しかし、実際の感触を掴み、お金に慣れるという点で、1週間という短期間でお小遣いの機会があることは効果あり!と感じています。

 

 

■お金に慣れてきてからの「おもちゃのお金」の使い方

最近では、お小遣いを通して「本物のお金」を扱うようになったこともあり、「おもちゃのお金」を使った「ごっこ遊び」や「ゲーム」をする機会は減ってきました。

 

その一方で、お小遣いで本物のお金を使った際に、お金の動きを振り返ったり、図書カードでキャッシュレス決済の仕組みを学ぶための教材として「おもちゃのお金」を使うこともしばしば。

 

「おもちゃのお金」で具体的にイメージしたり、考える癖は、お金の計算をする際にも活かされてきているな、と感じるこの頃です。

 

※小さい子どもと「おもちゃ」も「本物」もお金を扱う際は、誤飲にご注意ください!

 

 

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シリーズ【実践・お金の教育】は、わが家の「お金の教育」の実践記録です。

お小遣いをはじめ、小さいお子様がいらっしゃるご家庭でも「できるかも!」と

思っていただけるような情報をお届けしていきたいと思っています。

 

 

ファイナンシャルプランナー 原田幸子